Paperサーバーのpluginsフォルダにプラグイン2つ(GeyserとFloodgate)を入れると、統合版のプレイヤーがJava版サーバーに入れます。 統合版の友達はJava版を買わなくて構いません。Floodgateが統合版のアカウントで認証を通します。 Java版の25565番(TCP)に加えて、19132番ポート(UDP)の開放が必要です。クライアントMODが必要な構成には使えません。

統合版のプレイヤーだけ入れない問題

Java版でサーバーを立てると、スマホやSwitchで遊んでいる友達は接続できません。統合版とJava版は別のゲームとして通信するためです。 統合版の全員に数千円のJava版を買い直してもらうのは現実的ではありません。

Geyserを使うと、1台のJava版サーバーで両方のプレイヤーを受け入れられます。 Java版サーバーの機能(プラグイン・大人数・自由な設定)はそのままで、統合版のスマホ・タブレット・ゲーム機からの接続を受け付けます。 この記事ではPaperサーバーへの導入手順と、事前に知っておくべき互換性の限界を解説します。

GeyserとFloodgateの仕組み

  • Geyser: 統合版とJava版は通信方式(プロトコル)が違い、そのままでは通信できません。Geyserは両方向の通信を翻訳します。サーバー側からは統合版プレイヤーが「Java版クライアント」として見えます(出典: Geyser公式FAQ、2026-08-26時点)
  • Floodgate: Java版サーバーは本来Java版アカウントでの認証を要求します。Floodgateは統合版プレイヤーのMicrosoftアカウントを検証し、その認証を通します。統合版側がJava版を購入する必要はありません

Geyserが通信を訳し、Floodgateが認証を通します。 どちらもGeyserMCプロジェクトの公式ソフトで、無料で使えます。

STEP1: 前提はPaperサーバー

GeyserとFloodgateはプラグインとして動かすのが最も簡単です。 公式のバニラサーバー(server.jar)はプラグインを読み込めないので、プラグイン対応のPaperでサーバーを立てておいてください。 手順はPaperサーバーの立て方にまとめています。

Geyserは常に最新のMinecraftバージョンを基準に開発されています。 古いバージョンのサーバーで使う場合は、ViaVersionというプラグインを併用します (出典: Geyser公式セットアップガイド、2026-08-26時点)。 これから立てるなら最新版のPaperを選びます。

STEP2: Geyserを導入する

  1. Geyser公式ダウンロードページからGeyser-Spigot.jarを入手する(PaperにはSpigot版を使います)
  2. サーバーのpluginsフォルダに入れて再起動する
  3. plugins/Geyser-Spigot/config.ymlが生成されるので開いて確認する

設定ファイルで最初に見るのはbedrockセクションの2箇所です。

bedrock:
  address: 0.0.0.0   # 待ち受けIP(通常このまま)
  port: 19132        # 統合版プレイヤーが接続するUDPポート

既定の19132は統合版の標準ポートです。特に理由がなければ変更しません。

STEP3: Floodgateを導入する

  1. 同じダウンロードページからFloodgate-Spigot.jarを入手し、pluginsフォルダへ入れる
  2. Geyserのconfig.ymlにあるauth-typeをfloodgateに変更する
  3. サーバーを再起動する

(出典: Floodgate公式セットアップガイド、2026-08-26時点)

導入後、統合版プレイヤーの名前には既定で「.」の接頭辞が付きます(例: .Taro1234)。 Java版プレイヤーとの名前の重複を防ぐためなので、そのまま運用します (Floodgateのconfig.ymlのusername-prefixで変更可)。

STEP4: UDP 19132を開放する

つまずく人が最も多い手順です。統合版は19132番のUDPで接続します(出典: Geyser公式セットアップガイド)。 Java版用の25565番(TCP)が開いていても、統合版は入れません。

  • VPSの場合: 管理画面のパケットフィルター(セキュリティ設定)で「UDP 19132」を許可する
  • 自宅サーバーの場合: ルーターのポート開放設定で、プロトコルにUDPを指定して19132を追加する

「TCP/UDP」の選択欄をTCPのままにする失敗が多いので、必ずUDPを確認してください。 自宅回線でポート開放ができない場合はポート開放なしで遊ぶ方法にまとめています。 開放後はサーバーコンソールでgeyser connectiontest <アドレス> <ポート>を実行します。外部から接続できるかをGeyser自身が確認します。

STEP5: 統合版から接続する

  • Java版の友達: 今まで通りサーバーアドレス(25565)で接続します。何も変わりません
  • スマホ・PC(統合版): 「サーバー」タブ→「サーバーを追加」でアドレスとポート19132を入力します
  • Switch・PS・Xbox: ゲーム機版には外部サーバーの入力欄がなく、DNS変更の回避策が必要です。手順は統合版サーバーの立て方の接続セクションで解説しています

両方のエディションから同じワールドに入れたら構築完了です。 入れないときはサーバーに入れない時のチェックリストを上から確認してください。

導入前に知っておく3つの限界

Geyserは通信を翻訳するだけなので、完全互換ではありません (出典: Geyser公式FAQ、2026-08-26時点)。

  1. MODは使えません。クライアント側にMODが必要なサーバー(Forge/Fabricの大型MOD構成)は、統合版クライアントにMODを入れる手段がないので非対応です。プラグインは基本的に動きます。ミニゲームや経済、保護系はプラグインで実現します
  2. 細かい挙動差が残ります。統合版とJava版では戦闘やアイテムの仕様に差があります。ワールドの果てなど極端な座標では統合版側の表示が乱れることが公式FAQに明記されています
  3. 一部プラグインと競合します。TCPShieldなど認証・通信に深く関わるプラグインはFloodgateと相性問題があります。導入済みサーバーに足す場合は事前にバックアップを取ってください

Java版の遊びに統合版の友達を招く構成だと割り切ると、運用で迷う場面が減ります。

常設するならVPSで動かす

クロスプレイサーバーの利点は、スマホからいつでも入れることです。サーバーが止まっている時間が長いと、この利点がなくなります。 Geyserの変換処理の分だけ負荷も増えるので、常設するならメモリに余裕のあるVPSで動かします。 筆者もConoHaのVPSで自作MODを含む大型MODサーバーを運用しています。プラグイン+Geyser構成はMODサーバーより軽く、同じ感覚で扱えます。

Official site

Java版サーバーを24時間動かす用途に。Geyserの導入手順はこの記事のままです

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よくある質問(FAQ)

Q1. 統合版の友達はJava版を買う必要がある?

不要です。Floodgateが統合版のMicrosoftアカウント認証をそのまま通すので、統合版を持っていればJava版サーバーに参加できます。 逆(Java版勢が統合版サーバーへ)はできません。

Q2. ForgeのMODサーバーでもクロスプレイできる?

クライアント側にMODを要求する構成は非対応です。統合版にMODを入れる手段がないためです。 クロスプレイ前提なら、やりたい遊びをプラグインで置き換えられないか先に検討します。

Q3. 統合版側だけ入れない・表示がおかしいのはなぜ?

まずgeyser connectiontestでUDP 19132の疎通を確認してください。原因の大半はポート開放のプロトコル指定ミスです。 接続はできるのに表示が乱れる場合は、上記の互換性の限界に該当していないかを確認します。


サーバー側の遊びを増やしたくなったらおすすめプラグインを参照してください。

統合版プレイヤーが「Failed to verify username」で弾かれる場合は認証エラーの直し方のFloodgateの節を参照してください。