統合版サーバーは、公式配布のBedrock Dedicated Server(BDS)を解凍して起動するだけで無料で立てられ、Javaの準備は要りません。 スマホとPCは「サーバーを追加」から接続でき、Switch・PS・Xboxは標準機能では外部サーバーに入れないため、非公式のDNS設定(BedrockConnect)を使います。 24時間動かすなら、統合版テンプレートのあるVPSに同じ手順で立てます。
ホスト不在でも遊べる場所を作る
統合版のマルチプレイは、ワールドを開いている人(ホスト)がいる間しか遊べません。 ホストが寝たら全員解散になり、ホストのスマホの充電が切れたら強制終了です。 自分がいない時間に友達が遊べる場所は、ワールドの共有では作れません。
解決策はサーバーを立てることです。 統合版は公式のサーバーソフトが無料で配布され、Javaのインストールも要りません。 この記事では、公式ソフトでの構築、デバイスごとの接続方法、常時稼働までを順に説明します。
統合版サーバーの3つの選択肢
| 方法 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| Realms Plus(公式サブスク) | 月930円前後 | 設定不要で最大10人。ただし細かい設定・人数変更は不可 |
| 公式BDS(自宅PC) | 無料(電気代は別) | この記事の方法。設定自由。PCを点けている間だけ稼働 |
| 公式BDS/テンプレ(VPS) | 月1,000円前後〜 | 設定自由+24時間稼働。ポート開放も不要 |
Realmsの料金は購入するプラットフォームで変わります(表は2026-08-26時点の目安)。 月930円で設定を変えられない10人枠を借りるより、同じ価格帯のVPSか無料のBDSで自分のサーバーを持つほうが、人数と自由度で有利です。
迷ったら、まず自宅PCで無料のBDSを試し、常設したくなったらVPSに移します。 手順は同じなので、この記事の内容はVPSでもそのまま使えます。
STEP1: 公式BDSをダウンロードする
サーバーソフト本体は、Minecraft公式サイトの Bedrock版サーバーダウンロードページ から入手します(無料・2026-08-26時点)。
- OSを選ぶ(自宅PCならWindows、VPSならUbuntu)
- 利用規約(EULA)とプライバシーポリシーに同意するチェックを入れる
- ダウンロードボタンを押してzipを保存する
Java版と違い、eula.txtを書き換える作業はありません。同意はダウンロード時に済ませます。
Javaのインストールも不要です。
STEP2: 解凍して起動する
Windowsの場合は、空のフォルダ(例: C:\bedrock-server)にzipを展開し、
bedrock_server.exeをダブルクリックします。初回はWindowsファイアウォールの許可画面が出るので
「アクセスを許可する」を選びます。
Ubuntu(VPS)の場合は次のコマンドを実行します。
mkdir ~/bedrock-server && cd ~/bedrock-server
unzip bedrock-server-*.zip
LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
黒い画面(コンソール)に Server started. が出れば起動成功です。
止めるときはコンソールに stop と入力します。
ワールド生成を含めても起動は速く、Java版のような長い待ち時間はありません。
STEP3: server.propertiesの主要設定
設定はフォルダ内の server.properties をメモ帳等で編集します。
主要項目は次のとおりです(出典: Minecraft Wiki、2026-08-26時点)。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
server-name |
サーバー一覧に表示される名前 |
gamemode |
新規参加者のゲームモード(survival / creative / adventure) |
difficulty |
難易度(peaceful / easy / normal / hard) |
max-players |
最大人数(既定10。増やせるのがRealmsとの違い) |
server-port |
接続ポート(既定19132。UDPを使う点に注意) |
allow-cheats |
trueでコマンド使用可 |
allow-list |
trueで許可制になり、allowlist.jsonに登録した人だけ入れる |
view-distance |
描画距離(チャンク数)。重いときはここを下げる |
編集後はサーバーを再起動すると反映されます。
知らない人を入れたくない場合は、allow-list を true にして、コンソールで allowlist add ゲーマータグ を実行し友達を登録します。
STEP4: 各デバイスから接続する
接続手順はデバイスによって大きく違います。統合版サーバーで最もつまずきやすい部分です。
スマホ・タブレット・PC(Windows版)では、
「遊ぶ」→「サーバー」タブ→「サーバーを追加」で、サーバーのアドレスとポート(19132)を入力すれば接続できます。
サーバーを立てたPC自身から試すときは、アドレスに 127.0.0.1 を入れて動作確認できます。
Switch・PS4/PS5・Xboxには「サーバーを追加」の入力欄がありません。 標準機能で入れるのは公式のおすすめサーバー(Featured Server)とフレンドのワールドだけです。 外部サーバーに入るには、BedrockConnectという非公式の仕組みを使います (出典: BedrockConnect(GitHub)、2026-08-26時点)。
- 本体のインターネット設定でDNSを手動に変更する(優先DNS
104.238.130.180、代替DNS8.8.8.8。PS4/PS5は優先DNS45.55.68.52) - マインクラフトを起動し、おすすめサーバー(The Hive等)のいずれかに接続する
- 表示されるサーバー一覧画面でアドレスとポートを入力して接続する
どのデバイスでも、サーバー接続にはMicrosoftアカウントでのサインインが必要です。 自宅PCのサーバーに外から友達を招く場合は、ルーターで19132番ポート(UDP)を開放します。 開放できない回線ではポート開放なしで遊ぶ方法を参照してください。
STEP5: 24時間稼働への移行
自宅PCのサーバーは、PCを点けている間しか動きません。 電気代・騒音・ポート開放の手間を考えると、常設する段階でVPSに移すのが現実的です。
VPSでの手順はこの記事のUbuntu版と同じです。 XServer VPS for GameにはMinecraft(統合版)のテンプレートがあり、申し込むとBDS導入済みのサーバーが自動で立ち上がります (2026-08-26時点・公式マニュアル確認)。 ポート開放も不要で、STEP3の設定とSTEP4の接続だけで運用に入れます。
Official site
統合版テンプレートを選ぶだけで、この記事のSTEP1〜2が自動化されます
マルチプレイを簡単にすぐ始められる「XServer VPS for Game」Minecraft(統合版)イメージ対応(2026-08-26時点・公式マニュアル確認)
Official site
統合版テンプレートを選ぶだけでサーバーが起動します
【ConoHa for GAME】マルチプレイがかんたんにすぐ遊べるゲームサーバーバージョン変更・バックアップは管理画面から(2026-08-29時点・公式サイト)
筆者も自作MODを含む大型MODサーバーをConoHaのVPSで常時運用しています。 いつでも入れる状態になると、友達が自然に集まるようになります。 各社の料金・スペックの違いはマイクラ向けVPS比較にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. Java版の友達と同じサーバーで遊べる?
BDS単体では遊べません(統合版とJava版は別ゲーム扱い)。 Java版サーバーにGeyserというソフトを入れると、統合版からJava版サーバーに参加できます。 詳しくはGeyserでJava版×統合版クロスプレイサーバーを作る方法で解説しています。
Q2. 統合版サーバーにMODは入れられる?
ForgeやFabricのMODはJava版専用なので入れられません。 統合版で使えるのはアドオン(ビヘイビアパック/リソースパック)です。 MODで遊びたい場合はFabricサーバーの立て方などJava版のサーバーを立てます。
Q3. 何人まで一緒に遊べる?
max-playersの既定は10人で、自分のサーバーなら自由に増やせます。
人数が増えるほどメモリと回線の負荷が上がるので、大人数で常用するならVPSのプランのメモリに余裕を持たせます。
友達のスマホに自分のサーバー名が表示され、入れたという連絡が届けば完成です。 接続でつまずいたときはサーバーに入れない時のチェックリストを上から順にたどると原因を絞れます。