サーバー移行は、チェック→退避→転送・展開→切替→旧サーバー解約の5段階で進めます。この順番を守れば、ワールドは失われません。 持っていくファイルはworld・server.properties・mods(plugins)・config・許可リスト類の5点です。接続先の切替では新旧を数日並行稼働させます。移行した日に旧サーバーを消すのが、最も多い事故の原因です。
移行の失敗は、ほとんどが順番のミス
サーバー移行で避けたいのはワールドの消失です。 消失事故のほとんどは、技術的な難しさではなく順番のミスで起きます。「旧サーバーを先に消してしまう」「持っていくファイルが足りない」の2つです。
この記事は、どのVPS・どのホスティングにも当てはまる移行ガイドです。 Java版のForgeサーバーを例にしますが、バニラやプラグインサーバーでも流れは同じです。
移行先をまだ決めていない場合は、先にマイクラ向けVPS比較で候補を絞ります。 AternosなどのWeb管理型無料サーバーからの移行は、ファイルの取り出し方が違います。Aternosからの移行記事を参照してください。
移行前チェックリスト
作業前に次の4点を確認します。ここで10分使うと、後の手戻りがなくなります。
- バージョンとローダーの一致: 新サーバーにも同じMinecraftバージョン・同じローダー(Forge/Fabric等)・同じローダーバージョンを入れられるか確認します。移行と同時のバージョンアップは事故が増えるので、まず同一構成で移行し、安定後に更新します
- データ量の把握: 旧サーバーで
du -sh worldを実行します。ワールドが数十GBあると、転送時間と新サーバーのディスク要件が変わります - 新サーバーのスペック: メモリは現構成と同等以上にします(メモリ目安)
- メンバーへの予告: 移行作業中はプレイできない時間が出ます。日時を先に共有しておくと切替がスムーズです
STEP1: 持っていくファイルを退避する
サーバーをstopで停止してから、次のファイルとフォルダを1つのアーカイブに固めます。
| 対象 | 中身 | 必須度 |
|---|---|---|
world/ |
ワールド本体(ネザー・エンド含む) | 必須 |
server.properties |
サーバー設定 | 必須 |
mods/(またはplugins/) |
MOD/プラグイン一式 | 必須 |
config/ |
MODの設定 | 必須 |
whitelist.json・ops.json・banned-*.json |
許可・権限リスト | 推奨 |
tar czf ~/migrate_20260826.tar.gz -C ~/forge-server \
world server.properties mods config \
whitelist.json ops.json banned-players.json banned-ips.json
STEP2: 新サーバーへ転送して展開する
VPS間の転送は、旧サーバーから新サーバーへscpで直接送るのが最速です(IPは例です)。
scp ~/migrate_20260826.tar.gz root@203.0.113.20:~/
直接通信できない場合は、いったん手元のPCにダウンロードしてからアップロードします。 どちらの経路でも、手元のPCにコピーを1部残しておきます。移行作業中の保険になります。
新サーバー側では、先にサーバーの土台を作ってから展開します。
- Javaと同一バージョンのForgeをインストールする(Forgeサーバーの立て方と同じ手順)
eula.txtへの同意まで済ませ、一度起動できることを確認する- 生成された
worldを削除し、アーカイブを展開する
tar xzf ~/migrate_20260826.tar.gz -C ~/forge-server
起動したら、ログにエラーがないこと、拠点や持ち物が元どおりであることを自分で確認します。 ここで問題が出ても、旧サーバーは無傷で動く状態なので、何度でもやり直せます。
STEP3: 接続先を切り替える
新サーバーの動作確認が取れたら、メンバーに新しい接続先(IPアドレス)を共有します。
このとき旧サーバーはすぐ止めず、数日は並行稼働させます。
切替を見落としたメンバーが旧サーバーで遊んでしまうのを防ぐため、旧サーバー側はホワイトリストを絞るか、server.propertiesのmotdに「移転しました」と書いておきます。
独自ドメインを持っているなら、mc.example.comのようなサブドメインをサーバーのIPに向けておく方法があります。
次回以降の移行はDNSの向き先を変えるだけで済み、メンバーへの周知が不要になります。
切替後に「入れない」と言われたら、入れない時のチェックリストで切り分けます。
STEP4: 旧サーバーを解約するタイミング
解約は最後です。次の3条件が揃ってから行います。
- 新サーバーで数日〜1週間、通常プレイして問題が出ていない。重さやチャンク欠けは数日遊ばないと気づけません
- メンバー全員が新サーバーに移動済み
- 旧サーバーの最終バックアップを手元のPCに保存済み。移行後に旧サーバーで遊んだ分があれば取り直します
3条件が揃ったら、旧サーバーの自動更新(自動継続課金)を止め、契約満了で解約します。 多くのVPSは月額制なので、数日の並行稼働にかかる費用は日割りで1,000円前後です。 ワールドを失うリスクと比べれば、払う価値のある金額です。
新サーバーのコンソールにいつものメンバーのログイン通知が並び、拠点も実績もそのまま動き出したら、引っ越しは完了です。 移行を機に運用を見直すなら、新サーバーでのバックアップ体制づくりを最初の週に済ませます。次の引っ越しがさらに簡単になります。
次に読む:
バージョンを変えたあとに参加者が「Outdated client」で入れなくなる件はOutdated server/clientの直し方にまとめています。