MODサーバーの長期運用では、バックアップを自動(Minecraft Managerとイメージ保存)と手動(worldフォルダのコピー)の2系統で持ちます。 MODの更新は、バックアップを取ったあと1つずつ行い、更新ごとに起動を確認します。 サーバーが落ちたときは、状態確認、ログ確認、再起動、直前の変更を戻す、バックアップ復元の順で進めます。
バックアップは事故の前にしか作れない
MODサーバーで最も取り返しがつかない事故は、長時間遊んだワールドのデータが壊れて戻らないことです。 バックアップは事故が起きてからでは作れません。先に習慣として組み込んでおきます。
筆者は自作MODを含む大型MODサーバー(Forge 1.20.1)をConoHa上で長期運用しています。 この記事では、その運用で固まった壊さないための習慣と、壊れたときの手順をまとめます。
バックアップの二段構え
バックアップは性質の違う2系統を持ちます。片方が使えないときに、もう片方で戻せます。
1つ目はConoHa側の機能です。 Minecraft Managerの自動バックアップは、スケジュールを設定して自動で取得し、保持数も1〜14で変更できます(2026-08-26時点・公式機能一覧)。 有効にしておけば、何もしなくても戻れる地点が積み上がります。
コントロールパネルのイメージ保存では、MODやJava環境まで含めたサーバーまるごとの控えを取れます。 大きな変更の節目に向いています。
2つ目は手動のworldフォルダコピーです。 サーバーを停止するか、コンソールで書き込みを止めてからコピーします。
say バックアップを取ります
save-all flush
save-off
書き込みを止めた状態で、SSHからワールドデータを固めます(例)。
tar czf ~/backup/world_20260826.tar.gz -C /path/to/server world
終わったら save-on で書き込みを再開します。
固めたファイルは、定期的にローカルPCにもダウンロードします。
VPS内だけに置いたバックアップは、ディスク障害や誤操作で本体と一緒に消える可能性があります。
MOD更新の手順
長期運用でサーバーが壊れる原因の代表は、MODの更新と追加です。 手順を固定しておくと、事故の確率と復旧の手間が両方減ります。
- バックアップを取る(上の手順。更新前に必ず)
- 旧バージョンのjarを退避する。削除せず
mods_oldフォルダ等へ移動 - 1つだけ更新して起動する。依存MOD(前提ライブラリ)の要求バージョンも確認
- ログを確認する。起動できても
logs/latest.logにエラーや警告が出ていないか見る - ゲーム内で動作確認してから次のMODへ進む
筆者は運用初期に複数のMODをまとめて更新し、サーバーが起動しなくなりました。 原因のMODを切り分けるのに丸一日かかりました。 1つずつ更新していれば、直前に触ったMODを疑うだけで済みます。
サーバーが落ちたときの復旧手順
落ちたときは、原因を考える前に次の5ステップを順番どおりに進めます。
STEP1: サーバーの状態を確認する
ConoHaのコントロールパネルで、VPS自体が起動しているかを見ます。 CPU・メモリ・ディスクの使用状況に異常がないかも確認します(リソース使用状況はManagerで見られます)。 VPSは動いていてMinecraftのプロセスだけ落ちているのか、VPSごと落ちているのかで対処が変わります。
STEP2: ログを確認する
logs/latest.log の末尾と crash-reports/ の最新ファイルを見ます。
java.lang.OutOfMemoryError→ メモリ不足。メモリ割当の見直しへ- 特定MODの名前を出して落ちている → そのMODと依存関係を疑う
- ディスクフルの書き込みエラー →
df -hで空きを確認(後述)
STEP3: 再起動する
原因が読み取れなくても、まず再起動して復帰するか試します。 復帰すればプレイヤーを待たせずに済みます。 ただし、ログで見つけた原因は放置しないでください。同じ落ち方が再発します。
STEP4: 直前の変更を戻す
再起動で直らない場合、直近に追加・更新したMODや設定変更を巻き戻します。 「MOD更新の手順」で旧jarを退避してあれば、戻す作業は数分で終わります。
STEP5: バックアップから復元する
ワールドデータ自体が壊れた場合の最終手段です。 自動バックアップまたは手動バックアップから、直近の正常な世代へ戻します。 二段構えにしておけば、失うのは最後のバックアップ以降のプレイ分だけです。
落ちてはいないが重い場合はMODサーバーが重い時の対処法を参照してください。 サーバーは動いているのに入れない場合はサーバーに入れない時のチェックリストに切り分け手順があります。
ディスク容量の管理
ConoHa for GAMEのSSDは100GBです(2026-08-26時点)。 長期運用では、次の3種類のデータが少しずつディスクを埋めます。
| 原因 | 中身 | 対処 |
|---|---|---|
| ワールドデータ | 探索で増えたチャンク | 増えるのは正常。他を削る |
| バックアップ世代 | 自動+手動の累積 | 保持数を絞る・古い手動分を削除 |
| ログ類 | logs/ の圧縮ログ、crash-reports/ |
古いものは削除してよい |
現状の把握は次の2コマンドで足ります。
df -h
du -sh /path/to/server/*
筆者の運用では、探索好きのメンバーが1人いるだけでワールドデータが想定より速く増えました。
そこにバックアップの保持数を多めにした設定が重なると、ある日ディスクが満杯になり、サーバーが書き込みに失敗します。
月1回 df -h を実行する習慣があれば、この事故はほぼ防げます。
長期運用で役に立っている習慣
最後に、数値化しにくいものの役に立っている習慣を挙げます。いずれも筆者の経験則です。
- 変更は1つずつ。MODも設定も同時に2つ触らない
- 節目でイメージ保存。動いている構成に戻れる地点を作ってから大きな変更をする
- MOD一覧とバージョンをメモしておく。復旧時に正常だった構成をすぐ確認できます
- 自動再起動スケジュールを設定する。Managerの機能で定期再起動を仕込めます(2026-08-26時点・公式機能一覧)。長時間稼働で重くなった状態を翌朝に持ち越しません
この運用を始めてから、筆者のサーバーは落ちても戻れる前提で気楽にMODを試せる場所になりました。 バックアップの設定は今日の作業だけで終わります。 まだの人は、Managerの自動バックアップだけでも先に有効にしておくことを勧めます。
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自動バックアップとイメージ保存が管理画面から使えます
【ConoHa for GAME】マルチプレイがかんたんにすぐ遊べるゲームサーバーMinecraft manager搭載(2026-08-29時点・公式サイト)
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