Minecraft Dungeons IIの敵「イリジャー最高評議会」は、前作のアーチイリジャーに仕えた3人の幹部です。 帝国が崩れたあと、3人は古代都市の門からSiftへ渡り、そこで「ソウルブロック」という力の源を奪いました。 この記事では、設定として確認できることと、そこから読み取れる考察を分けて書きます。

この記事の情報源

発売から3日しか経っていないため、情報源によって確かさが違います。

情報源 分かること 確かさ
公式(minecraft.net、Xbox Wire) 敵の名前、裂け目の異変 高い
小説『The Rift』(2026年9月1日刊) 評議会の前日譚 高い(公式の関連作)
Minecraft Wiki ゲーム内の展開、内部名 編集途中。出典の無い記述もある

Wikiの記述は2026年10月2日に読み、主要なページは10月4日に読み直しました。Wiki自身が「出典が不確か」と注記している部分は、本文でもそう書きます。

評議会の成り立ちと結末 出典: Minecraft Wiki(2026年10月4日閲覧)

3人は前作アーチイリジャーの幹部だった

前作『Minecraft Dungeons』の敵は、アーチイリジャーと呼ばれたイリジャーです。本名はアーチーです。 部族を追われたアーチーは、山の中の墓で「支配のオーブ」を見つけました。オーブの力で各地のイリジャーを束ね、帝国を築きます。 前作の結末でオーブは砕け、アーチーは支配から解放されました。その後は平穏に暮らしたとされています。

Minecraft Wikiによると、最高評議会の3人はこの帝国の幹部でした。帝国が崩れたあとも、3人は行動を共にしていました。 小説『The Rift』は、前作の小説『The Rise of the Arch-Illager』の後の世界で、戦争が人々に残したものを描く意図で書かれています。

力の源はSiftのソウルブロック

3人は地下深くで古代都市を見つけます。 Wikiの記述では、エヴォーカーが捨てられたノートブロックと都市の中央の構造物の関係に気づき、Siftへの門を開きました。 門から現れたのが、ソウルブロックを抱えたエコーゴーレムです。3人はそのソウルブロックを奪いました。 ゴーレムを斧で倒して奪ったという細部もWikiにありますが、この部分はWiki上で出典不確かの扱いです。

ソウルブロックは、Siftに住むSingerが作ったものです。本来はエコーゴーレムの動力源でした。 Wikiの説明では、ソウルブロックは持ち主ごとに違う力を与え、持ち主の「本当の姿」を表に出します。 イリジャーが手にすると服が作り替えられ、ブロックをはめ込む帽子が現れます。

名前 原文 ソウルブロックで得た力 物語での役割
プライム・エンチャンター The Prime Enchanter エンチャントの強化、魂を込めたガントレット 魂を汚染された軍勢を強化する
スプリーム・エヴォーカー The Supreme Evoker 生き物の魂を汚染して従わせる 軍勢を作り、ツイステッド・ウォーデンを呼び出す
グランド・イリュージョナー The Grand Illusioner 杖で次元の裂け目を開く、変装 軍勢を運び、村に潜入する

3人は地上に戻ると、それぞれ勢力圏を作りました。各地のイリジャーを力ずくで軍に加え、ヒーローに気づかれないよう兵を増やしていきます。

評議会の作戦: 裂け目と魂の汚染

公式記事(2026年9月14日)の説明では、数か月前からオーバーワールドの各地に裂け目が現れていました。 裂け目の周りでは、モブが未知のエネルギーを帯びたり、スカルクが広がったりしています。

裂け目を開いているのはグランド・イリュージョナーの杖です。 裂け目は一時的な門で、評議会はこれを使って兵を各地へ送り、村を遠くから襲います。

光るモブの正体は「魂の汚染(Soul Corrupted)」です。スプリーム・エヴォーカーの力で、モブが評議会の配下になった状態です。 ゲーム内では、汚染されたモブは光って魂の粒子を出し、体力が大きく増えています。 燃焼・毒・素早さなどの特性がランダムに付き、周囲に魂の波を放つ攻撃も加わります。

発売前の企画でも評議会は動いていました。 2026年3月から9月まで続いた代替現実ゲーム(ARG)では、グランド・イリュージョナーが村人に化けて村に入り込みます。 収穫祭の準備を取り仕切るふりをして物資を集め、当日に正体を現して裂け目から逃げました。 残された日記には、プライム・エンチャンターの「準備」と、スプリーム・エヴォーカーへの「褒美の相談」が書かれていました。

小説『The Rift』が埋める前日譚

小説の主人公は、村の若者ハーロウです。幼いころ、アーチイリジャーの襲撃で友人イリアナを失っています。 村の外に光るモブが現れたことをきっかけに、ハーロウは評議会の企みに踏み込んでいきます。

前日譚の中で重要なのは、ラッキーという老イリジャーです。 ラッキーは帝国の時代に略奪隊を率い、帝国の崩壊後は評議会に加わらず、古代都市の下に隠れ住んでいました。 ところが評議会の予備のソウルブロックを手にすると、ラッキーの性格は変わります。支配欲が強まり、旗の力で周りの者を操り始めました。 最後はウォーデンの音波攻撃を受けて消えます。

ソウルブロックは、持ち主の中にもともとあったものを強める道具として描かれています。この点は、あとの考察につながります。

物語の結末

プライム・エンチャンターは、Frozen Highlandsのクエストで戦うボスです。 スプリーム・エヴォーカーを倒すと、最終ボス「モンストラス・オーパス(Monstrous Opus)」が目覚めます。開発時の内部名は「Soul Construct(魂の構造体)」です。

Wikiによると、評議会はSiftから抜き出した魂、特にイコルという液体を使ってこの巨体を作りました。 計画はこれを量産してオーバーワールドを征服することでした。 オーパスは倒れたイリジャーたちの魂とソウルブロックを取り込んで動き出します。

オーパスを倒すと、Siftへの門は壊れ、Siftに平穏が戻ります。 ところがグランド・イリュージョナーが門を修復し、報復を誓います。 評議会で生き残ったのは、グランド・イリュージョナーだけです。仲間を失ったあと、アーチイリジャーの帝国を再建する戦いを続けると宣言しています。

考察1: ソウルブロックは「第二の支配のオーブ」か

ここからは、設定をもとにした当サイトの読みです。公式が明言した内容ではありません。

ソウルブロックと前作の支配のオーブには、共通点が多くあります。

比べる点 支配のオーブ(前作) ソウルブロック(今作)
見つかった場所 山の中の墓 Siftのエコーゴーレム
与える力 イリジャーの統率、モブの強化 エンチャントの強化、魂の汚染、裂け目
他者を操る力 オーブがアーチーの考えを一部支配した 持ち主が他者を従わせる
持ち主の変化 アーチーは支配された ラッキーは本性が強まった

決定的に違うのは、力の側に意志があるかどうかです。 オーブはアーチーに語りかけ、王になるのが運命だと吹き込みました。アーチーは操られた側でした。 ソウルブロックは、Singerが世話役のゴーレムのために作った道具です。持ち主を操るのではなく、持ち主の本性を強めます。

つまり今作の悪は、外から来た力に操られた結果ではありません。力を奪うと決めた3人の選択です。 前作の結末で、ヒーローは力を失ったアーチーに手を差し伸べました。評議会の3人には、そうした救いの余地が用意されていないように見えます。

この読みが崩れるのは、ソウルブロックにも意志があったと後の追加ストーリーで明かされた場合です。

考察2: グランド・イリュージョナーが生き残った意味

ここも当サイトの考察です。

生き残ったのが変装と裂け目の使い手であることには、物語上の理由がありそうです。 評議会の3人のうち、Siftとオーバーワールドを自由に行き来できるのはグランド・イリュージョナーだけです。 門を修復した場面で終わる以上、Siftへの道は閉じていません。

Minecraft Wikiは、有料の追加ストーリーが少なくとも2本あると見込んでいます。1本目の時期は2026年12月31日ごろとされていますが、名前も内容も公式には発表されていません。 追加ストーリーがあるなら、この生き残りから始まると考えるのが自然です。

もう一つ気になるのは、再建を誓った「帝国」の主の存在です。 前作の結末で、アーチーはオーブから解放されて平穏に暮らしたとされています。評議会が掲げる目標は、その本人を置き去りにしたものです。 アーチーが今作の世界でどうしているかは、Wikiの範囲では書かれていません。

よくある質問

Q. 前作を遊んでいなくても話は分かる?
A. 分かります。公式のFAQでも、前作を遊んでいなくても遊べると説明されています。評議会がアーチイリジャーの元幹部だと知っておくと、結末の宣言の重みが分かります。
Q. アーチイリジャーは登場する?
A. 2026年10月4日時点のMinecraft Wikiでは、今作に本人が登場するという記述は見つかりませんでした。人物ページの状態も「不明」です。Frozen Highlandsには、アーチイリジャーの像が立つ「Archie’s Ruins」という場所があります(像の名前はゲームのファイル名から分かったものです)。小説『The Rift』では名前が言及されます。
Q. 小説『The Rift』はどこで読める?
A. 北米でRandom House Worldsから2026年9月1日に英語版の紙と電子版が出ています。著者はCaleb Zane Huettです。オーディオブックも同日に出ています。
Q. 最終ボスは誰?
A. モンストラス・オーパスです。スプリーム・エヴォーカーを倒した直後に戦います。
Q. 物語に続きはある?
A. グランド・イリュージョナーが門を直して報復を誓う場面で終わります。追加ストーリーの内容と時期は、公式にはまだ発表されていません。

Siftそのものの設定はSiftとは何か、古代都市の門とウォーデンの関係は古代都市のポータルの正体で考察しています。 発売情報とシステムの変更点はMinecraft Dungeons IIまとめにあります。

English version: Minecraft Dungeons II story explained: the Illager High Council and the ending

出典: Minecraft Wiki「Dungeons II:High Council」「Grand Illusioner」「Supreme Evoker」「Prime Enchanter」「Soul Block」「Monstrous Opus」「Deep Dark Portal」「Lucky」「The Rift」「Dungeons:Arch-Illager」(2026年10月2日〜4日閲覧)、minecraft.net(2026年9月14日)。